極光日記

Wappalyzerを使いサイトで使われているWeb技術を調べる

作成日

Wappalyzer とは

ブラウザ拡張機能である WappalyzerでWebサイトでWeb技術を調べることができます。
訪問したサイトでどのようなCMS(WordPress)やウェブサーバー(Nginx、Apache)、Cloud(AWS、Azure)を使っているかなどを一目で確認することができるため、面白いです。

導入、設定

導入はChrome, Firefoxの拡張機能を入手するだけです。

設定

設定も不要です。導入するだけで普通に使えます。
ただし、初期設定だとデータを外部に送信するように設定されています。
Wappalyzer のプライバシーポリシーによると、

The Wappalyzer browser extension periodically sends information about websites you visit to our servers. This information includes domain names, anonymised URLs and the names of identified technologies. This information may be sold to or shared with third parties. You can disable the automatic sending of information in the browser extension settings.

とあり、拡張機能はドメイン名、URL、検出された技術などをWappalyzerのサーバーに送信しているようです。
個人的には気にしないですが、気になる人はオフにしてもよいかもしれません。
オフにする方法は、

拡張機能メイン画面の右上の歯車ボタンをクリックし、

setting1.png

設定をオフにすればよいです。

setting2.png

いろいろなサイトを見てみる

サカタのタネ

サカタのタネ

サカタのタネのトップページはSwiperが使われているようです。
ちょうど画像におさまっている「<」、「>」ボタンで画像を切り替えられる部分に使われています。
Swiperを使ってウェブサイトを作成したい人には参考になるかもしれません。UIに関するツール、ライブラリに関しては使い方を研究することもできると思います。

武田薬品

武田薬品

武田薬品は高機能かつ高速な動作で知られるNext.jsを使い、Vercelでホスティングされているようです。
最新の技術スタックという感じです。
IT企業ならともかく(例えばプレイドもNext.jsとVercelの組み合わせを使っています)伝統的な大企業でこのような技術が採用されていることは意外でした。

Wappalyzerはどのように技術を判定しているのか

もともとWappalyzerはオープンソースのプロジェクトでソースコードも公開されていました。私のローカルにもダウンロードされています。
あまりきちんとソースを読んでいないのですが、ウェブサイトがどのようなCookieを使っているか、ヘッダーが付与されているか、などから判定しているようです。
いずれもウェブサイトを訪問すれば、ウェブサーバーからブラウザに送信されてくる情報であり、何か秘密の情報を使っているわけではありません。

例を挙げると、例えば、Wappalyzerのソースコードには次のような設定ファイルがありました。

  "Java": {
    "cats": [
      27
    ],
    "cookies": {
      "JSESSIONID": ""
    },
    "cpe": "cpe:2.3:a:oracle:jre:*:*:*:*:*:*:*:*",
    "description": "Java is a class-based, object-oriented programming language that is designed to have as few implementation dependencies as possible.",
    "icon": "Java.svg",
    "website": "https://java.com"
  },

JSESSIONIDというCookieがあればJavaを使っていると判定するようです。JSESSIONIDはJavaプログラミング言語を使用したウェブアプリケーションで良く使われるセッションIDです。

また、別の例だと、このブログでも使っているGatsbyの公式サイトは当然Gatsbyを使っています。

gatsby

このサイトをブラウザの開発者ツールで見てみると、

gatsby meta

generatorというmetaタグにGatsbyで作られていることが出力されています。この場合はバージョンも記載があります。 Gatsbyを使っていることはここから取得しているようです。